今さら贈れない2つの理由

 結婚後になって「今から、好きな婚約指輪を買ってあげるから」と提案しても、「要らない」と答える女性は少なくありません。
なぜか。
まず1つには、婚約指輪は婚約した時にもらうからこそ大きな意味があるから。
例えば、幼い頃から様々な本やテレビ、映画の中で見てきた、「婚約指輪を渡されてプロポーズされる」という姿への憧れ。
「お嫁さんになる」というプロセスを辿っていくことの喜び。
女の子たちの間で指輪を見せて、嬉しそうに笑う時間、「もうすぐ結婚する」という喜びに溢れた時間に、婚約した事実を証明する幸福のグッズを身につけていることに意味があり、後からもらっても、その「時間」を体験し直すことはできないからです。

 もう1つの大きな理由は、結婚後は「2人(家族)のお金」という意識に変わるため、家や子供、老後など先のことを考えると、自分のためだけの装飾品にお金を使うことは、家計を預かる妻としては現実的ではないとに感じてしまう、ということがあります。
ですので、今、奥様に喜ばれることをしたいならば、生活費に影響を与えない範囲で、何らかのプレゼントをするのがいいかと思います。
例えば、月々のお小遣いを少しやりくりして、花束や雑貨などをプレゼントする。
「毎日の家事や子育て、ありがとう」という感謝を伝えながらマッサージをしてあげたり、家事を代わってあげたりする。
または、「今日は子供を見ていてあげるから、女友達と好きに過ごしておいで」といった、「1人の時間」を奥様にプレゼントしてあげる…等々。
アクセサリーならば、結婚生活の記念として贈る「アニバーサリージュエリー(ピアス、ネックレス、指輪など)」も、大変人気です。
「今、一番奥様が喜ぶことやモノ」でお返ししてあげることで、奥様に「この人と結婚して良かったな」と思ってもらえたら大成功だと思います。

 最後に、これから結婚を考えている人へアドバイスを。
結婚式での「指輪交換」のために、結婚指輪を買いに行く機会があると思います。
婚約指輪も欲しいと思っている女性は、そのとき素直に「欲しい」と告げてみるといいと思います。
一生に一度のことなので、後から本音を言って男性を落胆させてしまうくらいなら、今素直に言ってみた方がいい、と考えてみましょう。
どうしても自分から「欲しい」と言えない方は、ジュエリーショップの店員さんの力を借りる、という方法もおすすめです。

 男性側へのアドバイスとしては、女性の本音が分からない場合、一緒に結婚指輪を見に行き、「せっかくだから婚約指輪も見てみる?」と提案してみるのがいいと思います。
実物を見ても興味を示さない場合は、本当に要らないと思っている可能性が高いですが、「試しにつけてみるだけ」と促されて嬉しそうな顔をしている場合、本音は「もらえたら嬉しいな」という可能性も。
女性が極端に控えめな方の場合、男性の中には「指輪をあげたいと思っているので、サポートお願いします」と店員さんに頼んでくるケースもあるそうです。

 婚約指輪は、恋人時代最後の贈り物。
そう考えれば、女性が遠慮や気遣いをしてしまったり、男性が背伸びをしたり、カッコつけたくなったりするのも、ほほ笑ましいこと。
後から「あの頃はこう思っていた」と懐かしく話せるのも、今が幸せだからかもしれません。