ダイヤモンドでなければだめ?

 ダイヤモンドの婚約指輪がポピュラーになったのは、ダイヤモンドが豊富に採れ始めた19世紀の後半から。
日本ではご存じのように、『婚約指輪のルーツ』にて紹介したように、デビアスの絶妙な宣伝により、婚約指輪の代名詞のようになっています。

 確かに、ダイヤモンドは輝きがすばらしいし、無色なのでどんな服にもあわせやすく、その透明感はピュアな花嫁の気持ちにぴったりです。
しかし、ダイヤモンド以外の宝石にも選択範囲を広げると、ずっと豊かで個性的な婚約指輪選びができると思うのです。

カラーストーンという選択

 ロンドンの「ガラード」が作った故ダイアナ妃の婚約指輪は、スリランカ産のブルーサファイアをあしらったものでした。
ジャクリーン・ケネディは、婚約指輪を「ヴァン クリーフ&アーペル」にオーダーしましたが、これはエメラルドとダイヤモンドを組み合わせたデザインでした。
花嫁に幸せをもたらすとされる“サムシングブルー”にちなんで青色のサファイアを選んだ人もいますし、出逢いの場所が海だったのにちなんで、「ミキモト」の真珠の指輪にした人もいるそうです。

 このように、2人の出逢いの思い出や、好きな色、こだわりを宝石に置き換えることで、一味違うスペシャルな指輪を手に入れることができるのです。
こうした思い入れのある指輪なら、結婚後もタンスの奥にしまいっぱなしになることはありません。
ダイヤモンドにこだわりすぎず、好きな宝石を選ぶ女性たちも最近少しずつ増えてきているようです。

 「特に好きな色とかはないけど、ダイヤ以外の宝石にしたい」という場合は、ある程度財産性(価値)、輝き、硬度があるものがいいでしょう。
代表的な宝石を比べると、
ルビー:財産性あり、輝きあり、硬度もダイヤに次ぐ硬さ。

サファイア:財産性あり、輝きあり、硬度もあり。
ルビーと同じコランダムの石でクロムの含有率が違う。

エメラルド:財産性、輝きともに申し分ないが、硬度がやや低い。

ブラックオパール:虹色に輝き、財産性も申し分ない。
硬度は低く、メンテナンスが大変。

タンザナイト:碧く怪しげな光を放つ石。
硬度がやや低い。

 日常使いをメインに考えるなら、ルビーかサファイアの指輪がいいでしょう。